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STORY

《Text by Kotetsu.Miyako》

2009年より、京都からご縁をいただき岡山へ移り住みました。当時6ヶ月の息子「サンタ」を連れて。


全く新しい暮らしが始まり、同時に購入した古い古民家の改修が始まりました。

京都に住んでた時から興味があった草木染め。

いつか、ガスじゃなく薪の火と山水で染めれたらいいなーと想っていました。

ご縁いただいた場所はとても山深く標高380mの見晴らしの良い山の上。ここなら、地球に優しく、なるべく自給的な暮らしが実現出来そうだと思い、ここで暮らす決意をしたのです。

住み慣れた都会暮らしを経て

便利で快適な暮らしが出来る都会暮らしを経て、不便で寒くて快適では無い暮らしを、自分たちで、持続可能で、今ここにあるもので、直しながら、可愛く、心地良いものたちに囲まれながら、自然の山の側での暮らしが始まりました。

自然の近くで暮らせると、とても感謝の気持ちが溢れます。
太陽のひかりや星、雨や虹、山々の木々や鳥の声、風が運んでくる花や植物のにおい。
日本の四季をあらためて美しいなぁ。と感じています。

そんな愛おしい存在と分かち合える暮らしは、時折厳しい時もありますが、だからこそ、その中に教えがあるので、感謝する気持ちになり、そして繋がりが強いことに安心して暮らすことができてます。

子育てと同時に始まった山の生活

憧れのスローライフかな?と思いきや、いやいや、とても忙しい毎日が始まったのです。

もともと「衣・食・住」を自給している人達の生き方を尊敬していました。都会ではとてもじゃないけど出来ない。だけど、田舎に行けば、地域の方々に教わることがとても多く、昔からの生きた知恵を学べます。

価値観の違う私たちを、暖かく受け入れて下さった集落の方達と、教わりながら、協力しながら、無理ない距離感でふれあえる時間を大切にしています。

私たちの言う価値観に、田舎生活を選んだ理由として時間の使い方があります。

家族と過ごす時間、クリエイト(創造する事や、ものづくり)する時間、癒しの時間を優先にし、自分たちで必要な時に必要なだけ、自由に使えるような過ごし方がしやすいと思ったからです。

都会では、仕事に沢山の時間を使っていました。 田舎では、やりたい事や染物の時間に沢山の時間を使っています。 でも時々、染物をする時間がなく、子供や地域にまつわることやデザインの仕事が立て込んだりで染物が出来ず、早く染物がしたい! と、イライラして気持ちが焦り、ぶつかることもあるんです。
そんなとき、 植物の薬効が味わえる、煮出す作業って、とても癒されるんです。癒されながら、ケンカした反省も…。

少しずつ理想に向けて成長して行こう。

2013年3月に第二子が誕生。

女の子「アマナ」を、自宅のお風呂で産みました。

妻と夫、二人で協力し自宅出産することが出来、産後、ずっと一緒に過ごせた事は私達の宝物です。

2300gに満たない未熟児で、病院なら保育器に入らなければならない大きさで生まれてきたアマナ。

きっと、天に居るときから自宅で産まれる覚悟で、小さく、つるんと、お父さんやお母さんが心配しないように、出血も少なく生まれて来てくれたのかな? なんて感じました。ありがとうね。

アマナの誕生で、またまた染物と遠ざかりました。それはもう、あっという間の日々でした。

3ヶ月頃から地元や近くで開催されるイベントの出店にも連れて行き、ミヤコの得意な焼き菓子とコテツの好きな自家焙煎コーヒー。そして少しずつ増えていった草木染めの商品も並べて。

でも、イベント出店はケーキやコーヒーは売れても、草木染めの商品はなかなか売れませんでした。草木染めの5本指靴下やシルクのレッグウォーマー。ボディーロールなんてハイカラな名前の腹巻きに興味がない人が多かったようです。

だって、昔から普通に田舎の方は使ってきたし、やってこられた。

珍しくもないし、3足900円で売っている時代に高価な草木染めを買う人なんて一握りでした。悩んだり、夫婦で相談しあって、でもやりたいから続けている染物。

可愛いからその上にステンシル。 一つ一つ手間かけて作っていました。
すると、岡山でも委託で置いてくれるお店とご縁が出来、2016年から私たちも応援している「三宅商店」にも取り扱ってもらえる事に。

インターネットで全国の方に知ってもらえるチャンスをいただきました。

同時に、このころからミヤコのやりたかった事の一つ。衣(ころも)造りが始まりました。ワンピースやシャツ、エプロン。

縫製は出来ないので、出来る方にお願いして、生地を染めてから縫製してもらったり、出来たものを後から染めたりと、試行錯誤しながら、より理想に近づけるようにと、想い描いています。

成功と失敗を繰り返しながら。

まだまだ手のかかる子供たちと一緒に、これからも大自然の恵みに感謝して謙虚にやりたい事やっていきます!

こんな私達です。どうか、これからもよろしくお願いします。

愛と感謝と祈りを込めて。

Memories

ほんの少し、過去に開催したワークショップや近所の家族の子供たちと染めている所を少しご紹介します。

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